国民の祝日に関する話~新年ということで~

明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

 

年末年始のお休みは、みなさんどのように過ごされたでしょうか。今回の年末年始は、カレンダーの関係から、お休みが比較的短い人が多かったみたいです。では、お休みにちなんで、今回は休日についての法律の定め方についてお話ししたいと思います。

 

一般的に祝日と呼ばれている日については、「国民の祝日に関する法律」という法律によって定められており、正式には国民の祝日と呼びます。この法律は、第一条で、「自由と平和を求めてやまない日本国民は、美しい風習を育てつつ、よりよき社会、より豊かな生活を築きあげるために、ここに国民こぞつて祝い、感謝し、又は記念する日を定め、これを「国民の祝日」と名づける」と定めていますが、実は、単なるお休みというわけではなく、このような崇高な目的を持った日だということがわかります。

 

そして、第二条では、具体的な国民の祝日について規定しています。1月から順に列挙すると、元日、成人の日、建国記念の日、春分の日、昭和の日、憲法記念日、みどりの日、こどもの日、海の日、敬老の日、秋分の日、体育の日、文化の日、勤労感謝の日、天皇誕生日、となっています。

 

これに加えて、本年(平成28年)1月1日に施行された改正法で、山の日(8月11日)が追加されました。法律の改正は平成26年にされていましたが、実際に祝日になるのは、今年からということです。「山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する。」日ということですが、8月唯一の祝日で、お盆と接近しているということでも注目されています。

 

ただ今、山の日の目的について説明をしましたが、全ての国民の祝日の目的は法律に規定されています。天皇誕生日や敬老の日など、想像に難くない祝日もありますが、中にはそのような目的とは知らなかったというような日もあります。例えば、昭和の日は、「激動の日々を経て、復興を遂げた昭和の時代を顧み、国の将来に思いをいたす。」であり、また、海の日は、「海の恩恵に感謝するとともに、海洋国日本の繁栄を願う。」だそうです。

 

国民の祝日イコール休日、ということで、お休みであることばかりに目が行ってしまい、その意味するところは知らないことも多いのかもしれません。こうして改めて法律の定め方を見てみると、なかなか興味深いものです。

 

ちなみにですが、役所などの行政機関の休日については、「行政機関の休日に関する法律」という法律で決まっています。その第一条によると、行政機関の休日は、①日曜日及び土曜日、②国民の祝日③12月29日から翌年の1月3日までの日、となっています。年末年始のお休みも、法律で決まっているわけですね。(上杉謙二郎)